あゆみ福祉会の利用者・家族・職員、そして後援会員の皆さん、
新年おめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
昨年は、天皇の代替わりで大きな話題となりました。象徴天皇としての平成天皇のあゆみ、
そして令和天皇の思いは、国民の苦難に寄り添い国の安定とアジア諸国をはじめ全世界の
平和という言葉をしっかりと刻みたいと思います。
来年度政府予算案では、過去最大の102兆6500億円となっており、「全世代型社会保障改革」として老人と若者の対立をあおり高齢者の医療費や介護施設での負担を増やし社会保障費の自然増の伸びを1100億円削減されています。一方で消費税増税対策として1兆7800億円、防衛費は5年連続5兆円を超えています。株価は高騰していますが、障害のある人や国民の暮らしぶりは好転していません。憲政史上最長の政権の諦めムードの中、性被害者自らが告発するフラワーデモが全国各地に広がっている動き、16歳のグレタさんの地球温暖化防止の国連での発言は日本の多くの若者を動かしました。この国民一人ひとりの自主的自覚的な行動が未来を照らしてくれると確信します。
今年は、1月に障害者自立支援法違憲訴訟団の国との基本合意10周年を迎え、この合意の意義を確認しあうこと、また旧優生保護法違憲訴訟の裁判が始まり、更に「相模原事件」の被告に対する裁判も始まります。社会全体に広がる格差や差別、閉塞感から抜け出すために、障害者権利条約や滋賀県
障害者差別のない共生社会づくり条例を、しっかり学び、日々実践していく必要があります。
当法人は、2月にあゆみ作業所創設40周年記念式典、4月に地域生活拠点整備事業の
一環の行動障害のある人のグループホームを開所をします。現在、自己資金作りと人材確
保に邁進しています。障害のある人が好きな場所で普通の暮らしができるよう新たな挑戦の年です。
皆様方の引き続く暖かいご支援とご協力を、どうぞよろしくお願い致します。
社会福祉法人あゆみ福祉会
理事長 寺川 登